1月21日22日JR東海キハ85系を観察・記録とキハ85系に思いを寄せて!!
のっけから写真がキロ85ですが、今回は、JR東海の現役での特急車両の最古参形式キハ85系列の車両にスポットをあててみたいと思い撮影の旅に出ました!!
個人的に子供の頃から大好きな形式で、個人情報ですが、誕生日が昭和63年2月生まれなのですが、このキハ85系量産先行車のキハ85-1~2、キハ84-1~2、キロハ84-1~2
キハ85-101~102(後にバリアフリー対応で1000の位が足されて1101~1102となる)は、新潟鐵工所と日本車両豊川製作所と富士重工(鉄道車両製作は現在は終了している)にて昭和63年12月15日にトップナンバー車両が、20日に2番目の車両が完成し甲種輸送にて名古屋車両区(旧名古屋機関区)へ入区している。
鉄道愛好家なら誰しもが生まれ年の新車と同じ年に生まれたことに運命を感じるはずであるが、私もそのうちの1人であり誇りに思う!!
キャッチコピーは、『走るハイ・コーディネイト・サロン』、この時代パンフレットやCMなどでは、インパクトのある文字が並び冷静に考えると凄いのか何なのか分からない言葉も出てくるがキハ85系においては、そこまで難しい言い回しでは無いと思う!!
ちなみに、キハ85系は高山線にデビューした当時は、1往復運用の固定ダイヤで連日指定席は即完売の大盛況で早く増備しすべての特急ひだ号がキハ85系になるよう沿線住民は望んでいた!!昭和から平成に変わり、平成元年2月18日デビュー後は、平成2年3月10日改正前日まで孤軍奮闘していた量産先行車はついに仲間をしたがえキハ80系82形を駆逐し高山本線のクイーンとなった、尚、この改正で急行のりくら号も廃止になり特急ひだ号が停車駅多めの設定ダイヤを補完する形となり余剰となった急行のりくら用キハ58・65・28はエンジン換装の上3000番台、5000番台と改番され快速みえ号として第二の人生を送ることになる。
その後に、紀勢線の特急南紀号にも専用のキハ85系列として、グリーン車のキロ85
キハ85系200番台運転台つきの貫通車両
300番台左側の中間車
登場し平成4年3月14日改正でキハ80系82形の最終運用を最後にキハ85系への置き換え終了し全車名古屋車両区所属の80両体制で新時代を切り開いた!!
デビュー当初は、形式ごとに南紀運用、ひだ運用と分かれていたが(突発的な事故や天災の際以外は)平成13年からはひだ運用にキロ85を富山行き運用の10号車として、転用し代わりにキロハ84形を南紀運用の2号車として入換を行った。
軽いキハ85系の説明はここまでにして、観察の旅という事で、
1月21日、特急ひだ1号21Dに乗車し高山へ向かう!!
キハ85系を観察するなら基本編成から!!特急ひだ号定期運用だと1・2・4・9・10・15・17・18・19号が閑散期の運用が4両での運用、特急南紀号は旧ひだ号編成での運用が多い為、量産先行車など1次車に乗車したい方は、特急南紀号に乗車がおすすめ!!
現在のキハ85系運用体系としては、既に、専用編成、形式などは関係ない混結へんせいであるが、どちらかと言えば、旧南紀号用キロ85・200・300番台はひだ号での運用が主として逆に南紀号は旧ひだ号用0番台・1100番台が主として運用されている。
臨時列車は、組成が様々で、季節に応じて、ひだ号は、真光臨、春・秋の高山祭臨、古川祭臨、おわら臨、で81・83・98号で列車番号も9000番台、8000番台を付ける。
南紀号は熊野花火臨で、91・93・94・96号の運用実績があり、設定はされたが台風による花火延期の措置で幻に終わった98号も記載しておこう。
21Dの編成は
1号車
2号車
3号車
4号車
でした。この日は座席数が多いキハ84が2両入り指定席の数を増やしており、混雑緩和に務めていましたが、指定席の予約済みの残数に応じて増結が発生する為、指定席販売開始1か月前と乗車日数日前で比べた場合、増結されてる場合もあります。
この例は繁忙期の臨時列車運用日なんかは特にあるあるの措置です。
辺りがうっすら明るくなりはじめた冬の7:36分に入線するキハ85-4
モノクラス4両だが形式を気にするファンとしては、どの形式が来るか楽しみである。
車内は普通席で3パターンのモケットの柄がある
0・1100番台の元偶数号車がこの車内
0・1100番台の元奇数号車がこちら(現在は混結の為特に関係がない)
座席は、バゲットタイプの中肘掛け、テーブル、足掛け付きの座席です。
シートピッチは、座席前後の間隔が1,000mmとキハ82形の普通車と比べると90mmも広い!!カーテンはプリーツ式を採用
200番台・300番台の座席
グリーン車の車内は・・・
キロハ84
紀勢線、新鹿海水浴場付近の車窓と共に
上の写真が勝浦方のデッキ仕切りで
下の写真が岐阜寄りのデッキ仕切りになるのだが車内案内表示器の形が違うが、デビュー時は下の写真のモノが両端に設置されていたが南紀号用編成が登場すると上の表示器に変更されたのである。
座席配置は2+2の配置ながら背もたれを拡大し豪華さと安定感を強調し更に肘掛け内蔵テーブルを配置!!座席前後のシートピッチはキロ80形と同様の1,160mmを採用
荷物棚は100系新幹線と同じ大型のものを採用しJR東海らしさが強調される!!
キロ85
座席は2+1の配置でキロハ84形で不評であった圧迫感を払拭し更にワイドビューの元祖ながら後に登場するクロ383にも勝る快適性を追求している。
私もキロ85形は大好きです。
座席前後のシートピッチは1,250mmと格段に足元や居住性が改善されている。
淡いパープルの柄の座席は長時間乗車でも腰が痛くならず更には寝るのにも快適で
私もよく快適すぎて、涎を垂らし爆睡する事も・・・・www
南紀号での運用時はオーディオ装置が稼働し新幹線でお馴染みのJR東海ミュージックチャンネルが聴く事が出来たが特急ひだ号転用の際にそのサービスも終了、しばらくして在来線特急車内の車内販売も無くなった・・
現在は板で塞がれている。
話を戻そう!!!
岐阜駅に到着し、東海道本線から高山本線へと入るため進行方向が変わる!!
運転席を見るとエンジンの変速機の稼働変化を見るのが楽しい!!
朝日を浴び各務ヶ原付近を行く21D特急ひだ1号
進行~!!と指差喚呼!!
前面展望の醍醐味はやはり自分では運転できない免許を所持してる方に乗せて頂いてる事への感謝と運転作法を見れるのが一番かと思うけどガン見しすぎると運転士氏も疲れてしまいそうなのでさり気なく・・・
キハ85-1209の運転席、スピードメーターやブレーキ圧力計扉開閉確認モニターなどの機器が並ぶ
こちらはキロ85の運転席コンパクトにまとめられ運転環境も変わりそうだが貫通型のやたら狭そうなごちゃごちゃした感じの方が好きな方も・・・・
JR東海の車両は基本的にあまり予備車両を製作しないのがお決まりなので増結解結を頻繁に行うので中間車両の運転台なしより運転台ありの貫通型の車両の方が在籍数が多い・・・
最近は海外からの旅行者も増え英語放送だけでなく隣の韓国や中国、親日国の台湾やインドネシアなど南国からのインバウンド需要に応えるためトイレも和式から洋式に改修されたが量産先行車両は改修されていない。
情報案内装置は停車駅のみならず沿線の案内や列車のスピードも表示できる仕様となっている。
高山に到着後は、乗車してきた編成が一度上り岐阜方へ本線を行き跨線橋付近で停車後、構内の中線へ向かい停車!!
小雪が舞う中、中線へ入線!!
キハ85-1119の外側から観察!!
エンジン付近、イギリス製カミンズ社エンジン350馬力のモノを1両に2台搭載し電車と変わらない走りを実現!!
変速機は3段6要素の直結2段式を採用し変速・直結1段・直結2段を速度に応じて自動的に切り替える方式の為従来あった変直切り替えの操作が必要なく車で言えばAT車と同じ運転操作がの負担が軽減した。
電気システムは、主電源DC24Vで各エンジンにより駆動される8kVAの交流
発電機出力を整流し得ており各号車のハイデッカー内に収納した1,7kVAのインバータ装置により負荷に供給している。
蓄電池は175AH
空転防止の為、砂が出てくる筒
台車は、JR四国キハ185系で実績のあるものに改良を加えた軽量ボルタレス台車で、牽引力の伝達はZリンク方式を採用。
高速運転時の動揺を抑制する為、ヨーダンパも付いている。
車輪は軽量化の為、860mm径の波打ち車輪を採用。
踏面形状は横圧低減の為、円弧踏面としている。
転落防止カバーが後付けされた連結部分
従来の特急車両は号車や行先は別々の表示だったがキハ85系においては、コンパクトに1カ所にまとめられた。
連結部付近の排気口!!
貫通型タイプは従来切妻タイプとは異なり新しい3次元曲面形状として貫通型らしくない先頭車となる。
前面にあるヘッドマーク、キハ82系とは違い、自動で幕の制御が出来る。
キハ80系82形においては、ヘッドマークの枠の隙間からHM板を外し入れ替えるタイプである。
ぬくもり飛騨路号はステッカーにて対応
連結器周辺も従来の気動車ならジャンパ線などでごちゃごちゃしていたがコンパクトになっている。
車両の車端にある汚物タンク
連結部に記載の車両のデータ
観察していると、飛騨萩原駅通過時21D車内から見たキヤ95系がやってきた!!
猪谷駅まで高山本線の検測をする為に、名古屋から関ケ原経由ではるばるやってきた!!キヤ95系DR1編成
高山駅にて運転士が交代し2分くらい停車し警笛を鳴らし発車して行った!!
後続の1023D富山行き特急ひだ3号のキロ85-4と並ぶキハ85-1109
この日は1023Dの1~4号車の内4号車に量産先行車のキハ85-1101が入りキハ85-1119と並ぶ
撮影後、昼食がてら高山ラーメンを食べに甚五郎ラーメン本店へ!!
甚五郎ラーメンさんは、元々お持ち帰り専門のラーメン販売からスタートした店だが今では老舗のラーメン屋さんとして、高山ラーメンの有名屋号の一つとなっている!!
甚五郎ラーメン本店さんは、細麺の中華そばタイプ
チャーシュー麺大盛¥1200とチャーシューの切れ端¥300を頂く!!
ランチ時間帯はご飯が無料♪♪
追いチャーで腹も満たし甚五郎ラーメン本店を後にする・・
お店を出て近場の踏切へ向かい下り25Dを迎える。
ほぼ定刻に小雪が舞うなか低速でやってきた、大阪・名古屋からの下り特急ひだ5・25号25D
キハ85-1103が先頭でした。
1023Dの1~4号車の編成が上り10号30Dとして運用に入る!!キハ85-9が1号車
飛騨古川駅の駅横にある跨線橋から上り14号1034Dを狙う!!
高山-富山間は短編成な為、構図に悩む・・・
飛騨古川駅周辺は、某映画のモデルとなった町で、未だにアニメファンの聖地巡りで訪れる方が多い!!岐阜県はアニメのモデルの舞台として度々放送されておりアニメでの観光誘致に積極的である!!ちなみに私は、三重県の伊勢志摩を舞台に地元密着の志摩市公式キャラクター碧志摩メグ(あおしまめぐ)ちゃんを推しているので是非伊勢神宮など行った際には、お土産にメグちゃんグッズを!!
飛騨古川駅から普通列車1854Dで高山へ戻り36Dを観察
この日は、キハ85-5大阪行き編成先頭に資料用なのかビデオカメラがセットされておりました。隣は、18号用編成となるキハ85-11
特急ひだ18号38D編成
4号車 キハ85-1209
3号車 キハ84-4
2号車 キハ84-205
1号車 キハ85-11
キハ85-207右とキハ85-1209左、高山本線高山駅にて200番台の並び
帰りも基本編成の最終18号で帰宅
特急ひだ18号は途中、白川口駅で行き違いの下り15号の到着遅れで3分遅れでの運用中であったが名古屋到着は定刻に戻っていた。恐らくキハ85系の性能に対しダイヤにゆとりをもたせてあると思う。
中央西線ホームの8番に入線
岐阜方留置線を経由し新幹線側の側線を通り車両区へ戻る・・・・
ここで量産先行車の行先表示器を見てみましょう!!
1号車
2号車
3号車
4号車
5号車
8号車
9号車
6号車と7号車、10号車は未撮影、6号車と7号車はチャンスがあると思うが10号車は現在、25・36Dの増結でないと撮れないのと突発的な事が起きなければ撮れない為
さて、翌日22日は、キハ85系列車両の所属基地、名古屋車両区へ向かいました。
車両区内では入換作業に増結、解結と鉄道愛好家としては、飽きのこない光景が随所に、下手な鉄道博物館より楽しい!!
床下機器の整備する検修庫線にはキハ85-12+キロハ84-6がおり、モーターカーにて動かしておりました。
38,7トンもあるキロハ84形を牽引できるのは凄いし尚且つ小さい体つきでこの腕力!!
モーターカー恐るべし!!
頭上から見たキハ85-12の顔、フロントルーフ先端の前方への下り傾斜とフロア先端の上り傾斜によりワイド感があり、正にワイドビューのパイオニア的顔つきと言ったとこ!!前面窓には大型の3次曲面熱線入りガラスを採用し特徴的ともいえるサンルーフを設置し夏の日差しなど運転室内の気温管理に一役かっている。この時代は他社では客室内に天窓を採用したりする車両もあり洒落ており時代のマストアイテムと言った感じ・・・
スカートも先頭形状の一部として考えておりすっきりとしたデザインとなっている。
煤でだいぶ汚れているがサンルーフはボタン一つで上下に稼働できる。
アンテナと非常用の信号炎管
屋根上にある冷房装置、バスなどに使用されている機械式クーラーを採用。
エンジンと直結駆動されているクーラーコンプレッサーにより冷房を立ち上げる方式でエンジンの回転数により14,000~20,600kcaℓ/hの能力の冷房装置を1車両2台屋根上に搭載、4段階の能力段階があり室温に応じて自動で切り替えれるシステムも搭載。
換気装置が連結面にある、これは全熱交換型強制換気装置を採用し外妻から取り入れた新鮮な外気を天井ダクトから取り入れ送気する方式である。
これにより室内換気を行うと共に、冷房装置の省力化を図った。
軽量化の為、アルミの車体であるが運転席部分の車体は銅製であるのでオールアルミ車体では無い。
2番線にキハ85-6が機関始動し転線の準備に入る!!一旦2番線を出てポイントを渡り再びこちら側に戻ってくる、
HC85系D1編成の横にて増結をし機関停止!!
今度はキハ85-14とキハ84-204による解結シーン
転線を重ねてキハ84-204を切り離しキハ85-14だけ2番線へ転線する。
営業列車では使用されない増2号車表示でドアが少し開き転線してるのは車両区ならではの光景!!
今度は洗車シーン
←岐阜キハ85-206+キロハ84-8+キハ84-10+キハ85-1103高山→
の編成が出発準備ホームへ入線前に洗車です。まず洗剤と水をかぶりその後水洗い&ローラーで車体側面の汚れ落としをします。
下りひだ15号の運用に入る編成のようです。
ここで、特急ひだ号や南紀号での走行写真をいくつかご紹介
ここでキハ85系内燃車両の後継車両HC85系ハイブリット車両の簡単な説明を・・・
令和元年12月某日に試験車両としてHC85系D1編成が日本車両豊川製作所から出場した。現在、東海道、関ケ原-豊橋、飯田線、豊橋-豊川、高山本線、岐阜-美濃太田、太多線、美濃太田-美濃太田車両区、中央西線、名古屋-神領、関西線、名古屋-四日市
の区間で試運転実績ありです。R2.1/26㈰現在
編成は←岐阜 クモロ85-1+モハ84-101+モハ84-1+クモハ85-1高山・勝浦・名古屋→
の編成
編成番号はキハ85系では無かった記号での編成分けでD1編成、D編成の称号を与えられた!!!
22日は前面扉の開閉試験と併せて資料用の撮影も行われていた。
まだ、本格的な走行試験はスピードの出せる東海道線区間でしか行われていないが春頃には投入線区でのフル区間での試験が開始されるのかと思うと今からわくわくする一方、キハ85系車両との別れの時も近くなると思うと感慨深い・・・・
願わくば観光列車専用編成などでの第二の人生を歩んでほしいとこではあるが静かに消えるか博物館入りというのもありな気もする・・・
最期にキハ85系と人生を重ねて31年!!量産先行車が登場したのは私より10か月後だけ
ど車内はだいぶくたびれ、キハ85-1101はトイレが使用出来ない状態で営業しており最後の活躍をしているが、キハ85系の最後の番号が運用されなくなるまで見守っていきたいと思う・・・・・
御覧頂きありがとうございました。今回は個人的に大好きなキハ85系を熱く語りました。御見苦しいてんも多々あったかと思いますが、あくまでも個人的な観点からの考察ですので、間違いなどございましたら、御教授頂ければと思います。
次回は、引退迫る700系新幹線C編成のさよなら仕様初日に名古屋-新大阪間ですが
乗車しようと思います。乗車記になりますがよろしければ又、御覧頂ければ幸いです。
よろしくお願します!!!